12月20日 朝

日経の一面にトヨタが2025年を目処に全車電動モデル化するとあった。時代はこうして変わっていく。同じく経済面にネクスト1000(売上高100億以下の上場企業)の売り上げ成長率ベスト10が載っていた。こちらも時代を反映していて、さまざまなキーワードが読み取れる。1位はスマホアプリ開発のイグニス。直近5年間の成長率はなんと94パーセントを達成し、競合大手のミクシー73パーセントを大きく上回る。記事の見出しにはスマホ、人口減を先取り、とあるが、紐解いてみると、ほとんどすべての企業にIOTが関連していることに気づく。大まかに識別すると、情報関連、医療介護関連、人材活用、改善関連といったところだろうか。一応、表も追記しておくと、1位イグニス(スマホアプリ)2位リミックスポイント(省エネ関連)3位ペプチドリーム(医薬品)4位JESCOホールディングス(電気設備工事)5位じげん(情報サイト)6位アラサイドアーキテクツ(SNS活用)7位itbook(システム)8位M&Aキャピタルパートナーズ(M&A仲介)9位Nフィールド(訪問介護)10位オークファン(情報サイト)売上高は単純に需要を把握する指標としてもっともわかりやすい。今、世の中で何が必要とされているか、勢いがあるのはどのような事業か。ひと昔まえはニッチだ、隙間産業だ、虚業だ、といわれた仕事が今後の日本経済のけん引役を担う。今後、5年間にはまた異なる稼ぎ頭が登場する。これは率直にいい傾向だと思う。先の神戸製鋼や一昨日の大手ゼネコンによる談合の発覚など、ここ最近、日本企業の経年劣化や金属疲労ばかりひっきりなしに聴こえてくる。日本経済、ひいては今の日本社会には新陳代謝が必要だ。それも大胆で斬新な生まれ変わりというか。先日、千里中央に行ったが、1970年の万博から時を経ずにできたセルシーには哀愁があふれていた。当の万博公園はすっかり生まれ変わったが、セルシー広場などは40年を超える時を刻んだまま今もおぼろげに佇んでいるようだった。思い出は思い出として新たな一歩を刻もう。それは人も企業も同じ。ダウ平均100年の歴史のなかで今も生き残っているのはGEだけだ。名将ジャックウェルチによって何度も復活を遂げ弱肉強食のビジネス界をわたってきたGE。そのGEもそろそろ除外されるかもしれない。これをひとは潮時と呼ぶ。最後に変化が主題ともいえる、ある映画を紹介してジョギングにでかける。この時期になると観たくなる映画のひとつ。ユーガットメイル。あの映画は変化の意義と変化に呑み込まれようとする街角の本屋との葛藤がエンディングを盛り上げる伏線になっている。結局、主人公キャスリンケリーは変化、あるいは時代の波を受け入れ、新たな自分を模索する。それはいっぽうのジョーフォックスも実は同じで自分自身の内部に変化の訪れを感じ始めている。クライマックスは最高だ。シェイクスピアの引用でふたりは結ばれる。一緒にいようよ。死がふたりを別つまで。このひとことが文学少女とビジネスマンのコントラストをことさら引き立てる。新しいものが芽吹けば、古いものは枯れていく。人類はこの繰り返しで成長してきた。哀しくもあり、寂しくもあっても、このセオリーだけは誰にも変えられない。不変というものがもしあれば、それはこういうことなのだろう。変化こそが不変。それでいい。
posted by せつな at 08:18Comment(0)日記