12月2日 朝

12月に入って立て続けというか目白押しというか話題に事欠かない。まず陛下の退位の日が決まった。4月30日に平成の世が終わる。譲位の儀式は200年ぶりとなり、まさに日本の奥深さを物語る式典となる。無論、海外メディアも速報で伝えた。ざんぎり頭をたたいてみれば文明開化の音がする。これを現代風に直せば、新時代の足音も聴こえてくるというものだろうか。昨夜、ワールドカップの組み合わせ抽選会があり、グループリーグの対戦相手が決まった。6月20日vsコロンビア、25日vsセネガル、28日vsポーランド。激戦は必至だが想定していたチームはひとつもない。幸先のいい出足となった。2大会連続、因縁めいたコロンビア戦で幕を開ける。あとは今年の流行語大賞と、もうすぐ今年の漢字一字が発表される。現時点で一位は同率「変」と「乱」で、いいえて妙というか、世界を見渡せば、まさしく変化と動乱の一年だった。世界中で総選挙が行われた年でもある。ブレグジットの正式交渉ではじまり、ドゥテルテ、トランプという変革者も現れた。最近ではカタルーニャで独立派が勝利し、ジンバブエの長期政権が終わった。近隣諸国では南コリアに革新政権が誕生し、北コリアのミサイル技術の向上は、とうとう米国全土を狙える飛距離にまで達した。今年も残り少なくなったが、世界に目を向けてみれば、まだ何かひと波乱ありそうだ。ただ、変と乱は毎年、上位に挙げられている印象がある。個人的には「怒」を推挙する。変と乱もその根底には激しい怒りがあり、既存の価値観へ対する反発に端を発しているからだ。今朝、テレビでクレームについて論じていた。感情を抑制して服務する従業員のことをエモショナルラバーというそうだが、日々、モンスタークレーマーに対峙するそのストレスは相当のものという。以前、実際に郵便局で見た光景だが、年のころなら70を少し過ぎたぐらいにみえるおばあちゃんが不在配達の荷物を受け取りにきていた。郵便局員が身分証の確認を求めると持っていないという。身分を証明できるものがないと荷物は渡せないと局員は丁重な態度とわかりやすい言葉で接していたが、そのうち、おばあちゃんが怒り出した。なら不在票に書いとけ、家にチャイムがないから配達に来てもわからない、もう一度、出直してこいというのか、かなりの音量で怒鳴り飛ばし、すったもんだの挙句、書いとけ、書いとけ、とわめき散らしながら帰って行った。無論、不在票には身分証の提示を求める等のことは表記されていて、おばあちゃんが見落としているだけに過ぎないが、要点はそういうことではなく、常識的に考えて、本人確認なしに渡せるわけがないだろう。ちょっと考えればわかることでも理屈はへりくつに聴こえるのかまるで通じない。今朝の話で紹介されていた実例もこういう論理で、子供が学校のガラスを割ったので親が呼び出された。通常ならガラスを割った子供に因果関係が存在し、責任があると考える――モンスターペアレントはそうは捉えない。どのような思考を辿るかというと石があったことが悪いと考える。もし石がそこらに転がっていなければ息子がガラスを割ることはなかった、と。これがひとの親かとおもうと北コリアを笑ってばかりもいられないが、ほかにも今年の怒りを象徴するものとしてロードレイジ問題がある。高速道での悲惨な結末が報道をさわがせた年だった。米国では白人と黒人の衝突が数多く報じられた。銃乱射事件も多発した。ヨーロッパでは移民政策に対する民衆の怒りが頂点に達している。昨年の大みそかには1000人の被害者が出たにもかかわらず逮捕者はゼロで終わった。大みそかまでもう少しだ。アジアはアジアで変わらず混沌を深め、ロシアとウクライナの騒動も収束する見込みはない。世界は怒りであふれている。それでも笑顔ですごそうと思う。自分だけでも。笑う門には福来る。
posted by せつな at 08:34Comment(0)日記